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TOP > Column > 安藤優子の一期一会の百感動(アンジェラ・アキ)

安藤優子の一期一会の百感動 アンジェラ・アキさん(シンガーソングライター) 安藤優子さんが「会ってみたい!」と思うかたに、積極的にアプローチしていく新企画。今回のゲストは安藤さんが“気になって気になって仕方ない”というアンジェラ・アキさんです。どんなふうに話せばいいのかしら? と、少々緊張しながら、お迎えしたのですが……。
アンジェラ・アキさんと安藤優子さん
Profile

アンジェラ・アキ(あんじぇら・あき)
77年、徳島県生まれ。92年ハワイに移住し、95年ジョージ・ワシントン大学で政治経済学を専攻。在学中から音楽活動を始めた。03年日本に帰国。05年9月デビュー。3枚目のアルバム『ANSWER』(エピック・レコード)がリリースされたばかり。4月から全国コンサートツアーが始まる

「偏愛自慢」

安藤優子(あんどう・ゆうこ)
58年生まれ。上智大学在学中から報道の世界に入り、現在はフジテレビの報道番組『スーパーニュース』でメインキャスターを務める。近著に『以上、現場からでした。』(集英社be文庫)。本誌HP『marisol ONLINE』では「マルゴな日々」も好評連載中。
http://marisol.shueisha.co.jp/

アンジェラ「18の時、私は音楽をするために生まれてきたんだ、って」

デビューするまで10年かかっているんです(アンジェラ)

安藤 はじめまして! なんか、面と向かうと緊張します。私のイメージではアンジェラさんは、“世の中ごちゃごちゃうるさいけど、私は私の道を行くのよ!”っていう、確固たる存在感がすごくあって。マスメディアにおもねらなくても、ちゃんと自分の存在をつくっていけるかただから、インタビューはあまりお好きじゃないのかしらと。

アンジェラ いえいえ、そんなことはありません。こういうふうにきちんとお話しする機会があれば、ぜひ。実は私、すごいおしゃべりなんですよ。

安藤 アンジェラさんのデビューは27歳、でしたっけ?

アンジェラ 正確にいうと、28歳の誕生日の前日でした。レコード会社の人が気を遣ってくれて、なんか本人、歳を気にしてるみたいだし、27でデビューさせてあげたほうがいいかな、みたいな。

安藤 気にしてたんですか?

アンジェラ 日本に来てから、ですね。デモテープ作ってレコード会社に持っていくと「今いくつ?」と聞かれ、「26です」っていうと「あああ……」って。

安藤 なんですか、それ?

アンジェラ 「今すぐデビューできるわけじゃないから、育てていく中で27、28……。ん……ちょっと、いいです」って断られたり。

安藤 まったくもう日本という国は……。でもまあとにかく、アンジェラさんはデビューなさってから今年で4年。武道館コンサートは3回も大成功させているし、紅白にも出たし。激動の4年だったんじゃないですか?

アンジェラ でもね、よくインタビューするかたが「とんとん拍子ですね」っていってくださるんですけど、デビューまで10年かかっているんです。しかもそう簡単な10年ではなかったし。

安藤 27歳の最後の日からさかのぼること、10年ですか?

アンジェラ 10年ですね。18歳の時に音楽を、自分はこれをやるために生まれてきたんだって、本当に心から決意しましたから。

安藤 それは、どんな瞬間だったんですか?

アンジェラ 大学1年の時、アメリカのワシントンの大学に行っていたんですが、サラ・マクラクランというアーティストのライブに行ったら、すばらしかったんですよ。で、その途中、ステージで歌っている彼女から目を離してまわりを見渡した時の、そこにいた人たちの表情が忘れられなくて。ひとつの音楽を通してみんなが一緒になっている、そのインパクトがすごくて、気がついたら私、涙を流してた。あなたはこれをするために生まれてきたんだって、誰かにいわれたような気がして、あとにも先にもないような体験でした。それで卒業後、普通に就職して秘書になったんですけど、歌の仕事も始めたんです。1日中働いたあと、キーボードを車のトランクに積んで、バーとかクラブで歌ってました。

安藤 歌う美人秘書、ですね。

アンジェラ そういう生活を1年くらい続けたころ、上司が私のライブを見にきてくれたんです。すると翌日、呼び出されて、君は真剣に音楽をやるべきだって。この会社は辞めたほうがいいって。

安藤 秘書なんかやってる場合じゃない、って、背中を押してくれたんですね。

アンジェラ その言葉を信じて辞めたんですけど、収入源がなくなると困るから今度はウェイトレスをやりながら。そのほうがフレキシブルだからライブの仕事がやりやすかったんですね。

安藤 どんなお店の、ですか?

アンジェラ 中華料理のレストランです。スプリングロール2、とか、レタスラップ2とかオーダーをとってました。そのころはバンドでやったり、エレキギターを背負って裸足で歌っていた時期もあれば、女まるだしでミニスカートにハイブーツで歌っていたこともあります。

安藤 いろんなシーンがあったんですね。

アンジェラ それでもなかなか芽が出なくて3年たったころ、ある日本の企業のCM曲をコンペで決めるという話をいただいて、なんと私の曲が採用されたんです。そこで日本の会社の人たちとつながって、「日本でもやってみない?」といわれて、日本に戻ってきたのが02年の暮れでした。それからすぐにデビューできたわけでなく、さらに3年くらいかかりましたから。本当にまるまる10年です。

安藤 Tシャツにメガネというスタイルは、いつごろからですか?

アンジェラ 25、26になった時に、もう面倒くさくなってきて、しかも自分のピアノのスタイルがああいう感じだから、スカートだとどうしても気になるんですね。それでデニムでいいやと思って、Tシャツやメガネでやってると、なんか1番しっくりくるっていうか。紅白にもデニムで出ましたし、ここまで来たら押し通す? みたいな(笑)。

marisol本誌2009年4月号より
※この記事はバックナンバーのため、商品に関しては売り切れや価格変更などの可能性がありますので、ご了承ください。

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